塩野七生著「ローマ人の物語」を読み終える。
もっとも、すでに通して読み終えるのは5回以上になるけれども、
読むたびに発見があるように思う。
今回特に思ったのは、国家を含め、どんな組織であれ
「適材適所」が繁栄と健全度の目安であること。
ローマ人は敗者は奴隷とするのが当然の時代に、
同等の権利を与えて自らと同じローマ人とした。
そしてローマ人であれば誰でも立候補できる役職、
あるいは軍務を経験することで
指導者層である元老院の扉を開いた。
皇帝でさえ、かつての敗者の子孫、本国以外の出身者が少なくない。
いつの時代でも、どんな場所でも「適材」は存在する。
問題は、「適材」を「適所」に配置できないこと。
例えば、年功序列であり、派閥抗争であり、
不適格なものが居座り続けるからであり、
人事担当者に人を選ぶ目がないため。
中山国交相が5日で辞任した。
任命権者である首相の責任も重いが、
福田、安倍内閣ともに、閣僚級の不祥事が絶えなかった。
これは首相の指導力不足だけでなく、
与党である、自民党、公明党にて「適材適所」が
行なわれていない証でもある。
次の選挙後、自民党は割れるだろう。
そんな気がしてならない。


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