過去の未解決事件を捜査する捜査課に切れ者の女性刑事が一人。
「ケイゾク」ではありません。「コールドケース」というアメリカのテレビシリーズです。

製作はジェリー・ブラッカイマー。映画「パイレーツオブカリビアン」やアメリカの視聴率上位をほぼ独占するテレビシリーズ「CSI」とそのスピンオフで有名です。個人的には氏の「WITHOUT A TRACE」というFBIの失踪者捜査を専門に行うチームを描いた作品も大好きなんですよ。
氏の犯罪捜査ものはとにかくリアルで、「CSI」では検死や科学捜査の分析や照合を単に結果だけ報告するのではなくCGで過程まで再現したり、「WITHOUT A TRACE」ではホワイトボードに時間軸で失踪者のとった行動が書かれるなど、現実に即してなお斬新な切り口が面白いのですが、「コールドケース」では回想シーンで過去の犯罪発生時に戻るのではなく、フラッシュバック的に過去の姿と現在の姿が交錯するのがポイントです。それと犯罪発生時のヒット曲を使うという音楽でのこだわり。往年の名曲を使うのは「アリーmyラブ」でもありましたが選曲は歌詞の内容でした。毎回、対象事件の年代が異なる捜査ならではですね。
どうもブラッカイマー氏は難解な内容だからとこれまで触れられずに流されていたものを視覚的に解りやすく見せることで、新しい面白さを提示しているように思います。
あと、知的なブロンド美人も必須(笑)。
「失踪」という「CSI」の脚本家が手がけた別のテレビシリーズがあるのですが、これがまた展開がお粗末で全然つまらなかったわけです。「CSI」では面白いのを書いてるのにと不思議だったのですが、そういった意味で監督あるいは製作総指揮という仕事は大切なんでしょうね。製作総指揮というのは監督、脚本も兼ねるというわけではないので、氏の作品が面白いのはすべて氏の手腕というわけでもないのですが、やはりスタッフに対しても目利きなんでしょう。そして任せるところは任せつつも、チェックがしっかりなされているのだと思います。
スタジオジブリの「ゲド戦記」も、僕は原作のファンなので見ませんでしたが、かなり酷評されてましたね。作画スタッフや声優は一流でも監督と脚本が悪いと結果も悪いといういい例になったと思います。日本映画にいい作品が少ないのもそういう理由かもしれません。特に漫画原作の映画など話題作が公開されるや、避けているかのようにぱったり話題に上がらなくなる。「デビルマン」のように憤激が飛び交うのもありましたけどね。日本にはいい監督が少ないのかもしれない。
あ、でも、「ケイゾク」と「トリック」では「ケイゾク」の方が面白かったなぁ。