ライブとなればステージの端から端まで、山のように弦楽器が並ぶ、だから山弦。それは冗談半分だとしても、山弦の二人のギターはすごい。
佐橋佳幸、小倉博和。80年代から作曲、ミュージシャン、プロデュースと音楽の第一線で活躍する二人のギタリスト。日本のアーティストのCDを何枚かもっている人なら、そのどれかには参加ミュージシャンとして名前が載っていると思う。とにかく幅広く精力的に活躍している。その二人が一緒に演奏したらどうなるか? 答えは聞く方が早い。
「春」![]()
あるいは見るほうが、か。2004年のアルバム「Island made」のツアーライブDVDではその演奏が堪能できる。弦を弾くから音が出る、という当たり前のことだがデジタル全盛の昨今では体感できないことが実感できる。それに、本当に楽しそうに演奏している。楽器を苦労して習って、もう止めたいなんて言う子供たちに見てもらいたい。音楽とは音を楽しむものなんだって事が二人の表情からもわかるから。まったく、「絶妙」という言葉がこれほど似合うコンビも少ない。
そして、佐橋氏が手がけた映画のサウンドトラックがこちら。退職したサラリーマンが死んだ妻の言葉を思い出して、種子島で第二の人生をサーフボードとともにはじめるという物語。「Island made」もそうだったが、最近流行の夏の定番というと波音を掻き消すほど暑苦しいものもあるが、佐橋氏のギターは波音や風の音が聞こえてくるように優しく、爽やか。サーフミュージックの定番のビーチ・ボーイズの曲とも不思議なほど違和感がない。実際、もう秋になりつつあるが、たとえ冬になってもこの曲はすんなりとなじみ、聴くたびに夏の思い出が蘇るだろう。
ただ、聞けば聞くほどライブに行きたくなるのは、ちょっと困りものかもしれないけれど

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