神話の力 / ジョーゼフ・キャンベル■ プリデイン物語 / ロイド・アリグザンダー

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好きな本なんて、それこそたくさんある。でも、読み返すたびに発見がある本、何年も読み続ける本というと、そうはない。「神話の力」はそんな本だ。
比較神話学教授ジョーゼフ・キャンベルがジャーナリストのビル・モイヤーズの質問に答え対談する形式で本は進行する。最初の問いかけは「なぜ神話を考える必要があるのか?」そこから、旅が始まる。
神話の果たす役割や世界を滅ぼした洪水や処女生誕など世界各地に見られる神話の意味などをネイティブ・アメリカン、インド、聖書など各地の神話からの引用をちりばめながらわかりやすく、しかし刺激的に解説していく。儀式というものから離れてしまった現代日本人さえも日常から神秘の世界へと一瞬で連れ去るような含蓄豊かで魅力的な話がいっぱいだ。
NHK教育でこの対談が放映されたときには、目からうろこが落ちるというよりも、体ごと脱皮して新しい日の光をいっぱいに浴びたような気がした。これほど圧倒的な知を浴びた経験は他にはない。ぜひとも再放送してほしい

追記。2008年1月18日
版権等の問題で、NHKからDVDの発売はないとの事。もしかしたら、NHKアーカイブで
閲覧できるようになるかもしれないけど、どうなるかは不明。

えあじんさんのサイトに感想を寄稿しました。

空気人的身辺雑記




そして、もう一冊、というかシリーズ。
「プリデイン物語」豚飼育補佐タランの成長と冒険を描いた5巻の物語。ジャンル分けされると児童文学になるかもしれないけど、本当に優れた文学は大人も子供も魅了するという、見本のような本だ。
はねっかえりのエイロヌイ、つい話を誇張してしまうフルダー・フロム、毛むくじゃらの恐ろしい外見だが寂しがり屋で優しく忠実なガーギ、気高く勇敢な王子ギディオン。もちろん主役のタランも向こう見ずで無鉄砲でそそっかしいけれども、巻を追うごとに成長していく。物語を読むというよりも、彼らに会うために本を開くような気がする。
作者のロイド・アリグザンダーには「人間になりたがった猫」という作品もある。小学生のときに読み、こんな本を書きたいと僕の心は大きく揺さぶられた。結局その思いが高じて今の生活があるわけだから、彼の本が僕の人生を決めたと言っても過言ではない。そして今でも思っている。こんな物語を僕も書いてみたい、と

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このページは、が2007年1月24日 02:11に書いたブログ記事です。

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